写メ日記写メ日記
http://honesadi.web.fc2.com/index.html
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
7月6日 更新停滞心配して…
》ありがとうございます。忙しさはそれほどでもないのですがやたら疲れてました。更新はできてませんが実は日記で駄文をしたためてたりもしました。
でも多分もうすぐ更新すると思います。お互い体には気を付けましょう。
7月8日 らめぇはないと…
》私は萌えます。今後改善を検討します。
7月10日 日記のSS…
》ありがとうございます。ログは私も考えていたので、多分そのうち纏めてアップします。しかし日記のはマジでケータイ打ちしただけの駄文にも程がある文章なんですがね…。
アップするなら手ぇ加えてからにしときます…!
7月10日 クークスとKTタンストール…
》うほっちょっお友達から始めましょう!残念ながらクークスのコンプリートはできてません。
私のおすすめはアンドリュー兄さんですね。Andrew.W.K。シャウトしてます。鼻血も出します。俺はもう二度と寝ねぇみたいな歌があります。PVで兄さんベッド崖に捨ててた。
あとは昨日日記に書いちゃいました(笑)。
洋楽は女性あんまり聞かないんです。しいていえば、コリーヌベイリーレイはかなり聞きます。少し古いですが、疲れたときプットユアレコーズオンに癒やされてます。
暫く見ないうちに溜まってた拍手返信。
皆さんありがとうございました!
》ありがとうございます。忙しさはそれほどでもないのですがやたら疲れてました。更新はできてませんが実は日記で駄文をしたためてたりもしました。
でも多分もうすぐ更新すると思います。お互い体には気を付けましょう。
7月8日 らめぇはないと…
》私は萌えます。今後改善を検討します。
7月10日 日記のSS…
》ありがとうございます。ログは私も考えていたので、多分そのうち纏めてアップします。しかし日記のはマジでケータイ打ちしただけの駄文にも程がある文章なんですがね…。
アップするなら手ぇ加えてからにしときます…!
7月10日 クークスとKTタンストール…
》うほっちょっお友達から始めましょう!残念ながらクークスのコンプリートはできてません。
私のおすすめはアンドリュー兄さんですね。Andrew.W.K。シャウトしてます。鼻血も出します。俺はもう二度と寝ねぇみたいな歌があります。PVで兄さんベッド崖に捨ててた。
あとは昨日日記に書いちゃいました(笑)。
洋楽は女性あんまり聞かないんです。しいていえば、コリーヌベイリーレイはかなり聞きます。少し古いですが、疲れたときプットユアレコーズオンに癒やされてます。
暫く見ないうちに溜まってた拍手返信。
皆さんありがとうございました!
PR
またまた音楽話になりますが。
ちょっと前の曲…3年くらいですかね。になりますが、KasabianのEmpireにハマってました。
カサビアンはひたすらかっこいい曲ばかりですね。ねちっこい系の声なんですが、それにしては好きです。
フラテリスとかフォールアウトボーイズだとかの爽やか系のはっきりした声と曲調がほんとは好きなんですが…。
フォールアウトボーイズは邦楽でいうポルノとかバンプみたいなもんだと思ってます。誰にでも受け入れられる癖のあまりないグループ?みたいな。
アイスレプトウィズサムワンとかカームビフォアザストームとか勢いのある曲がお気に入りです。
サムシングコーポレイトも万人受けすると思ってます。
サムシングコーポレイトの方がバンプに近い気がする。歌詞の良さとか。
アイウォントゥセイブユーとか一時期メチャメチャハマってそればっかり聴いてた。
単純な歌詞だから聞き取りやすくてその分歌詞に入り込める。
しかしカタカナで書くと酷いな。。
邦楽も聞きたいんですが、どうも気に入るのが少ないんです。
B'z…好きだったなぁ…。
マキシマムザホルモンとかめっちゃ好きです。
あの下品な歌詞がたまりません(笑)。
椎名林檎も、記号象徴学という学問をやった時に研究で取り扱って、以来好きでした。新しいアルバム買ってねぇや。
あぁ!!古き良き時代のEGO-WRAPPIN'とか安藤裕子も好きです。
安藤裕子の声はほんとにいいですね。
ポルノとか安藤裕子とかあとはスガシカオとか、歌詞を歌うんじゃなくて声で歌う人っていうのが本当のアーティストだと思います。
でなければ、高校大学生のバンドと代わりはないと思う。いや、顔で売ってる人達っていうのも才能ですけどね。いわゆるアイドルさん。よくまぁあんな繊細な顔してるよ。
EGO-WRAPPIN'は学生時代初めて聞いた時に衝撃を受けたのをよく覚えてます。
歌詞と曲のマッチ感は虜になりましたね。2000年当時めっちゃ流行りましたもんね。
基本的には歌詞よりも曲調声重視です。
歌詞だけなら普通に詩を読みます。
曲調の中でワンフレーズ忘れられない歌詞があるのがいいんです。洋楽も邦楽も。
万人受けする曲も好きです。
個性出しながらも多くの人に受け入れられるのってやっぱり凄いと思う。個性しかない曲ってのもあるじゃないですか。まぁ、個性しかなくともマキシマム大好きですが(笑)。
人に好かれてこその音楽ですよね。人を楽しませてこその音楽です。
ちょっと前の曲…3年くらいですかね。になりますが、KasabianのEmpireにハマってました。
カサビアンはひたすらかっこいい曲ばかりですね。ねちっこい系の声なんですが、それにしては好きです。
フラテリスとかフォールアウトボーイズだとかの爽やか系のはっきりした声と曲調がほんとは好きなんですが…。
フォールアウトボーイズは邦楽でいうポルノとかバンプみたいなもんだと思ってます。誰にでも受け入れられる癖のあまりないグループ?みたいな。
アイスレプトウィズサムワンとかカームビフォアザストームとか勢いのある曲がお気に入りです。
サムシングコーポレイトも万人受けすると思ってます。
サムシングコーポレイトの方がバンプに近い気がする。歌詞の良さとか。
アイウォントゥセイブユーとか一時期メチャメチャハマってそればっかり聴いてた。
単純な歌詞だから聞き取りやすくてその分歌詞に入り込める。
しかしカタカナで書くと酷いな。。
邦楽も聞きたいんですが、どうも気に入るのが少ないんです。
B'z…好きだったなぁ…。
マキシマムザホルモンとかめっちゃ好きです。
あの下品な歌詞がたまりません(笑)。
椎名林檎も、記号象徴学という学問をやった時に研究で取り扱って、以来好きでした。新しいアルバム買ってねぇや。
あぁ!!古き良き時代のEGO-WRAPPIN'とか安藤裕子も好きです。
安藤裕子の声はほんとにいいですね。
ポルノとか安藤裕子とかあとはスガシカオとか、歌詞を歌うんじゃなくて声で歌う人っていうのが本当のアーティストだと思います。
でなければ、高校大学生のバンドと代わりはないと思う。いや、顔で売ってる人達っていうのも才能ですけどね。いわゆるアイドルさん。よくまぁあんな繊細な顔してるよ。
EGO-WRAPPIN'は学生時代初めて聞いた時に衝撃を受けたのをよく覚えてます。
歌詞と曲のマッチ感は虜になりましたね。2000年当時めっちゃ流行りましたもんね。
基本的には歌詞よりも曲調声重視です。
歌詞だけなら普通に詩を読みます。
曲調の中でワンフレーズ忘れられない歌詞があるのがいいんです。洋楽も邦楽も。
万人受けする曲も好きです。
個性出しながらも多くの人に受け入れられるのってやっぱり凄いと思う。個性しかない曲ってのもあるじゃないですか。まぁ、個性しかなくともマキシマム大好きですが(笑)。
人に好かれてこその音楽ですよね。人を楽しませてこその音楽です。
光るモスコミュール。
私その店初めて入ったんだけど、デジャブばかりで面白かった。
あれ?このシーン夢で見たぞ?あれ?ここも!?あ!!この人…!
最近そんな怪奇現象が多い。
実は小説4作が完成してるのですがアップ出来ずにいます。
もう少し読みやすいデザインにしようとか色々考えてたらね…。
塾の仕事なので夏はヤバい忙しさなんですが、まぁ纏まった休みが取れそうなのでそしたら一気に開店します(笑)。
こないだ夢でgiveを見てしまい、自分の作品夢に見始めたら終わりだなぁと情けなく思いながらもガツンとやる気が出て、よっしゃ書くべってなりました。
一気に一章を終わらせたろうと思いました。
つか夏だし、この夏を終わらせたいんですがね…。
夏物と言えば、地蔵ヶ丘ってやつを書きました。
凄い昔に作詞したやつ。
曲作った人に許可が貰えたのでうぉぉぉって書きました。
江戸時代が舞台の初体験の小説だったんですが、楽しかった。
すんごい江戸っ子の夏情緒を書き込めたのが物語の流れより何より楽しかった。
夏っぽいものを箇条書きにしてから物語に詰め込みましたからね。
内容はアレです。物凄く爽やかなロリコン変態物語です。時代物だし…若紫とか…って考えてたらそうなりました。
嘘です。私ロリコン大好きなんです。
さっさとアップしたいものです。
最近はフラテリスばっかり聞きながら生活してます。
曲名は忘れたけど、everybody knows she cried lastnight!!って明るく歌う歌があって、凄い味があって好きです。確かエブリバディノウズユークライッドラストナイトって曲。英語打つのがだるい。
夏っぽく明るくてパンチ効いたのが多いです。
そして私はこれから仕事です。
今年の受験生もそろそろ勉強開始ですよね。ファイト!
私は今から今年のセンター試験の問題が気になって仕方ありません。
塾講師には多いけどセンター病にかかってるようです(笑)。
私その店初めて入ったんだけど、デジャブばかりで面白かった。
あれ?このシーン夢で見たぞ?あれ?ここも!?あ!!この人…!
最近そんな怪奇現象が多い。
実は小説4作が完成してるのですがアップ出来ずにいます。
もう少し読みやすいデザインにしようとか色々考えてたらね…。
塾の仕事なので夏はヤバい忙しさなんですが、まぁ纏まった休みが取れそうなのでそしたら一気に開店します(笑)。
こないだ夢でgiveを見てしまい、自分の作品夢に見始めたら終わりだなぁと情けなく思いながらもガツンとやる気が出て、よっしゃ書くべってなりました。
一気に一章を終わらせたろうと思いました。
つか夏だし、この夏を終わらせたいんですがね…。
夏物と言えば、地蔵ヶ丘ってやつを書きました。
凄い昔に作詞したやつ。
曲作った人に許可が貰えたのでうぉぉぉって書きました。
江戸時代が舞台の初体験の小説だったんですが、楽しかった。
すんごい江戸っ子の夏情緒を書き込めたのが物語の流れより何より楽しかった。
夏っぽいものを箇条書きにしてから物語に詰め込みましたからね。
内容はアレです。物凄く爽やかなロリコン変態物語です。時代物だし…若紫とか…って考えてたらそうなりました。
嘘です。私ロリコン大好きなんです。
さっさとアップしたいものです。
最近はフラテリスばっかり聞きながら生活してます。
曲名は忘れたけど、everybody knows she cried lastnight!!って明るく歌う歌があって、凄い味があって好きです。確かエブリバディノウズユークライッドラストナイトって曲。英語打つのがだるい。
夏っぽく明るくてパンチ効いたのが多いです。
そして私はこれから仕事です。
今年の受験生もそろそろ勉強開始ですよね。ファイト!
私は今から今年のセンター試験の問題が気になって仕方ありません。
塾講師には多いけどセンター病にかかってるようです(笑)。
少しえっちぃですよ。注意。
「ぅ…、ぁハ、…ッ」
鼻で息をつくことすら困難で、なんとか繰り返す呼吸は艶めいた声を伴って、飲み込めない唾液が顎を伝っていった。
未だ腰に彼の硬さが押し付けられていて、片手で顔を、もう片手で腰をホールドされて逃げられない。
「ダ…待って、タカ……っ」
彼の唇は私の口内を一通り蹂躙したあと、名残惜しむように下唇を舐めて、上唇を吸い付け、離れていった。
なんとか声を絞り出したが、どうやらそれは彼を煽っただけのようだった。
「こっち、向いて」
「おま…っ、聞いてる?」
「もう一回…」
彼の耳はもう何も捉えてなくて、瞳孔の開ききった銀色の目は私を穴が開く程見つめていて。
肩を引っ張られ、向き合わされる。
その間一瞬体を離されて、ただ向き合う為なのにそれが切なくて、不安になった。
拒む癖に、私はずっと求めて欲しいと思っている。
「ア…っ」
ドアに体を押し付けられて、密着されて、斜め上からじっと見つめられる。
そういえば、彼は最近になってやたらに真剣な顔付きで私を見る。
綺麗な顔。
白い肌に、少し長く目にかかるくらいのベージュの髪。
男らしいとは決して言えない瞳は大きくて睫が長くて、むしろ女みたいだ。
いつもは飄々と笑ってばかりの癖に、こんな時だけ、眉間に皺を寄せて、陰影を背負って、無表情に見つめて。
顔に似合わず案外高い背に、華奢に見える癖に触れば意外とがっしりしている体。
そんな、アンバランスさがやたら色気を醸して、身動きが取れなくなる。
「…ね、聞い…て、?」
とっくに一回のキスじゃ我慢出来なくなっている彼は次のキスを求めて顔を近付けてくる。
我慢しようという気はあるらしく、微かに震える顎で、ゆっくりと。
「イズミ…」
「ぅん、ふ…」
すぐにぬるりと舌が入り込んで来る。
深くまで唇を犯される感覚。
まるで、行為の一環みたいで、私はもう立っていられない。
思わず足の間にある彼の膝に、体重を任せてしまう。
「ん?」
唇が離れて、まるきり私の言葉の届いていない彼をじとりと見上げると、本当に私の言ってることが聞こえてないのか、無表情からふっと悦に入った微笑みになって、優しく聞き返してくる。
熱に浮かされたみたいな甘い表情。
「だから…も、かえ…」
愛しまれてるみたいで心の奥が絆されてしまうのを恐れ、顔を逸らす。
が最後まで言えずに再度唇を奪われた。
それはその続きを遮ろうとしているんではなく、本気で何も聞いていないのだろう。
これはかなりマズい。
タカはといえば、いつの間にかすっかり理性をかなぐり捨てていて、気付けば彼の手は私の体に巻き付いているカーテンの隙間に入り込んでいた。
元々足の間に彼の膝が入ってることでそこけ開いた白い布。手を差し入れるものだから、布は開いていて、へそどころか、そこから下まで露わになっている。
幸いなのは彼は私の顔をじっと見つめているから下を見ないこと。
タガが外れた彼は最早私の話など聞く気もなくて、もう一度、もう一度と角度を変えて唇を重ねてきた。
その間、差し入れられた手は上に上がってきて、胸に触れている。
膝が折れて、彼に縋っている状態の私に、上を向かせて、上から深くキスをしながら、好き勝手に体を弄って。
足の間の彼の膝が、意志を持って動き出した。
「や、ダメ…!あ、ぅ、待っ」
「待てない」
「バっ、カ!それ、いじょ…」
「したい」
どんなに女顔でも彼は男で、力ではかなわない。
タカの首もとを遮って抵抗する私の片腕を簡単に彼は握り込んで、ドアに押し付ける。
もう片方の手で私の体をまとうカーテンを解いてしまったので、そのカーテンを私は余った手で、体を隠すように胸に抱き込んだ。
首筋に彼の頭が埋まる。
首元を何度か吸い付けて上に舐め上げ、耳をはんで。
「やっ、ァ…、んぅッ」
「…イズミ」
彼はこんな風に女を抱くのだ。
そう思うと、もう理性が残っているのは私だけなのに、それをも飛ばしそうになった。
狭間で耐える私に、タカは甘ったるい声で囁く。
荒れた息が耳にダイレクトに流れ込んで、その低さは下半身を直接攻撃した。
ついでと言わんばかりに耳をなめるから、背中にも快楽が流れ込んで、流される。
「ね…?このまま…」
「やぁー…っ、」
「我慢、できないよ」
「キス、だけって…ん、タカッ」
「ベッドに行こ…?」
言われて顔を上げる。
メゾネットの2階部分であるこの部屋はやけに薄暗いと思ったら奥にベッドが置いてあって。
今はそれが生々しく目に映った。
そちらへ行けば、もう戻れない。
でもきっと、タカなら優しくしてくれる。
ついぞ、優しく抱かれたことなどない。大抵陵辱されるだけの体は確実に優しさを求めていて、彼に甘く微笑まれただけで疼く。
荒れた息を整えながら、ベッドを見つめていた目をタカに戻す。
私が、今、頷きさえすれば…。
幸せになりたい。
けれど、ほんの一瞬の幸せで、のちに地獄を味わうのは怖い。
けれど、もういっそ強引に奪ってくれるのを待ち望んでいる。
何も考えられない。
二人、荒れた息を整える息遣いだけが交差する沈黙。
理性が、飛ぶ瞬間。
返事の代わりに、彼の胸倉を引き寄せて口付ける。
タカの首筋に興奮から鳥肌がたつのが分かった。
同時にタカは強引な動きで私を抱き上げた。
駄目だと分かっている。
なのにこんなに体は理性の言うことを聞かない。
無意味に涙が出そうだった。
背中に衝撃が走って、ベッドに倒されたと知る。
一瞬見えたタカの顔はまるで鏡だった。
きっと私も同じ顔をしている。
「ア…ッ!?」
「ごめ…」
ベッドがずれるくらいの勢いで、タカが私の足を抱え上げてのし掛かる。
このまま入ってしまいそうだと想像して、一瞬我に返りそうになったのを吹き飛ばした。
私と彼の間でバスタオルがぐちゃぐちゃになっている。
タカは素早い手つきで私の体を触れ回した。
「あ、アッや、も…ぉダメぇ…!」
「限界…ッ」
まるで抽挿されてるみたいに腰をガクガクと打ち付けられて、体が仰け反る。
ズキズキと痛むように熱の押し当たった部分がうずく。
痛いくらいに胸の突起を弧ね回され、指が食い込む程太ももを掴まれ、跡が残るまで首筋を噛みつかれる。
「ヒ、んぁあ!ら、めぇ…え!」
食らい付かれている
というのが一番似合った。
まともに動くことも出来ない体勢で、身をくねらせることしかできず、何もかもさらけ出している。
普段一番怖い行為なのに、今はある種のスリルまで感じている。
何度キスをしても、何もかも足りない。
愛してると叫びそうになって代わりにあえぎ声をたてる。
恋なんて知らない。
私が彼を愛しているなんてのは幻想だ。
離れれば、私はまた別の人を想いながら彼の兄に抱かれる日々だ。
彼が私を愛しているなんてのも錯覚だ。
離れれば、彼には天使のように愛する女がいて、彼は私のことを忘れてしまう。
なのに、どうしてこんなに愛し合うのだろう。
欲しくて、欲しくて、一つになれるなら死んでも構わないだなんて、まるで恋の原点だ。
そんなはずはない。
分かってる。
分かってる。
私達は……
頑なに閉じようとした心は切羽詰まって震えた情けない浅ましいキスで、簡単にほどけてしまった。
有り得ない未来を、妄想する。
この家をこのまま彼と二人で飛び出して、どこまでもどこまでも一緒に生きる。
誰かと生きていくことなんてとうに諦めた私なのに、彼との未来を渇望した。
ねぇ、ほどけて、溶けて、流れてしまうわ。
あなたの熱で。
私の熱で。
痛みにも似た、欲望で。
「も、……ッ」
「タ、カ…」
肌越しに、神経の中に、彼の欲望がびくりびくりと震え出すのを感じた。
限界。
何もかも溶かされて、純粋な欲望だけが残る。
乱暴に掻き抱かれてはっとする。
彼が切っ先を突き当てて肉食獣みたいな瞳で私を見た。
瞬間、チカリと真っ白な閃光が熱を孕んで私の目を通り過ぎた。
ぎゅっと目を閉じる。
突き刺さる瞬間を体中が既に感じている。
体内を浸食されて暴かれるのを待ちわびたように。
貫いて。
私をタカのものにして。
どんなに乱暴でも構わないから、無理やり私を奪ってよ。
早く。
早く。
切望している自分に気付く。
私達はきっと一つになる為に出会ったみたいな気分になる。
一瞬の止まった時間すら、耐えられなかった。
ビクビクと腰が揺れる。
中がタカを待ちわびて動くのが分かる。
「い、れ……っ」
「鷹人様」
我に返ったのは、同時だった。
ドア越しにかけられた声に、私達は同時に息を呑んだ。
欲望しか映していなかった彼の瞳が、元のグレイに戻っているのを見た。
最も、私も同じなのだけど。
私の体を未だ拘束したままタカが酷く驚いた顔。
交差する激しい息遣いだけが、間抜けに私達を繋いだ。
一体、私は何を…。
取り返しのつかないことをする刹那だった。
クシャリと悔しそうに歪んだタカの顔が滲んでぼやけて、初めて私は泣き出したことに気付いた。
私がシーツを引き寄せながら顔を手で覆って横を向くと、タカは同時に私の上から退いた。
そういえばいつ脱いだのだろうか。
彼はボクサーパンツしか履いていなくて、ベッドの下に脱ぎ捨てられていたスラックスを拾っていた。
「…なに?」
そうしながらドアの向こうに声をかけた。
私はタカに顔を見られないよう窓の方を向いたが、嗚咽は堪えきれずに部屋に響いた。
どうして私は泣いているの。
「若旦那様が…」
「放っておいて。僕はもう寝てたって」
「ですが…」
「いいから」
外のメイドと話す彼はいつも通りの柔らかな口調と声だった。
ドキンドキンと耳に響いていた自分の心音が、ゆっくり収まっていくのを感じる。
タカが息を付く音がして、乱れた息が戻ったのを知る。
そうして静かになった部屋に私の嗚咽とタカのこちらへ来る足音だけが残った。
「イズミ…」
ベッドの端に座ったタカが優しい声で私の頭に手を乗せた。
「ごめん、なんか飛んじゃったみたいで」
「全くだ」
「でもちゃっかり最後までしたかったなーなんて」
「死ねバカ」
軽口を叩けば、いつもの二人に戻る。
後ろからクスクスと笑う声が聞こえた。
私は何故か涙が止まらなくて、まだ鼻を啜っている。
「…イズミ」
しばらくの間ののちに、タカが不意に真剣な声を出した。
「僕らは似すぎてるね」
私のあたまを撫で続けながら。
「時折君のことが欲しくて仕方なくなる。君が愛しくて、この世で君しかいらなくなる」
私も同じだと、きっと彼は知っているのだ。
きっと、私が考えたことは皆彼も考えていて。
彼がこの後に言わんとしていることは分かる気がした。
「僕の目を見て」
いつか彼に私といる理由を説いた時のセリフだった。
目が二つで一つのものを映すように、この両目が限りなく同じなように、
「同じものを映す二つの心はきっと」
二つで一つのものを見るように、出来てるんだよ。
タカの言葉が私の思考をトレースする。
けれどこの後の言葉は、あの時私達が堪えた言葉だった。
「だから、僕と君は、離れちゃいけないんだ」
一緒に行こう。
そしてその後の言葉は私達が堪えきれないものだった。
「………なんてね」
私達は幼すぎて。
「ぅ…、ぁハ、…ッ」
鼻で息をつくことすら困難で、なんとか繰り返す呼吸は艶めいた声を伴って、飲み込めない唾液が顎を伝っていった。
未だ腰に彼の硬さが押し付けられていて、片手で顔を、もう片手で腰をホールドされて逃げられない。
「ダ…待って、タカ……っ」
彼の唇は私の口内を一通り蹂躙したあと、名残惜しむように下唇を舐めて、上唇を吸い付け、離れていった。
なんとか声を絞り出したが、どうやらそれは彼を煽っただけのようだった。
「こっち、向いて」
「おま…っ、聞いてる?」
「もう一回…」
彼の耳はもう何も捉えてなくて、瞳孔の開ききった銀色の目は私を穴が開く程見つめていて。
肩を引っ張られ、向き合わされる。
その間一瞬体を離されて、ただ向き合う為なのにそれが切なくて、不安になった。
拒む癖に、私はずっと求めて欲しいと思っている。
「ア…っ」
ドアに体を押し付けられて、密着されて、斜め上からじっと見つめられる。
そういえば、彼は最近になってやたらに真剣な顔付きで私を見る。
綺麗な顔。
白い肌に、少し長く目にかかるくらいのベージュの髪。
男らしいとは決して言えない瞳は大きくて睫が長くて、むしろ女みたいだ。
いつもは飄々と笑ってばかりの癖に、こんな時だけ、眉間に皺を寄せて、陰影を背負って、無表情に見つめて。
顔に似合わず案外高い背に、華奢に見える癖に触れば意外とがっしりしている体。
そんな、アンバランスさがやたら色気を醸して、身動きが取れなくなる。
「…ね、聞い…て、?」
とっくに一回のキスじゃ我慢出来なくなっている彼は次のキスを求めて顔を近付けてくる。
我慢しようという気はあるらしく、微かに震える顎で、ゆっくりと。
「イズミ…」
「ぅん、ふ…」
すぐにぬるりと舌が入り込んで来る。
深くまで唇を犯される感覚。
まるで、行為の一環みたいで、私はもう立っていられない。
思わず足の間にある彼の膝に、体重を任せてしまう。
「ん?」
唇が離れて、まるきり私の言葉の届いていない彼をじとりと見上げると、本当に私の言ってることが聞こえてないのか、無表情からふっと悦に入った微笑みになって、優しく聞き返してくる。
熱に浮かされたみたいな甘い表情。
「だから…も、かえ…」
愛しまれてるみたいで心の奥が絆されてしまうのを恐れ、顔を逸らす。
が最後まで言えずに再度唇を奪われた。
それはその続きを遮ろうとしているんではなく、本気で何も聞いていないのだろう。
これはかなりマズい。
タカはといえば、いつの間にかすっかり理性をかなぐり捨てていて、気付けば彼の手は私の体に巻き付いているカーテンの隙間に入り込んでいた。
元々足の間に彼の膝が入ってることでそこけ開いた白い布。手を差し入れるものだから、布は開いていて、へそどころか、そこから下まで露わになっている。
幸いなのは彼は私の顔をじっと見つめているから下を見ないこと。
タガが外れた彼は最早私の話など聞く気もなくて、もう一度、もう一度と角度を変えて唇を重ねてきた。
その間、差し入れられた手は上に上がってきて、胸に触れている。
膝が折れて、彼に縋っている状態の私に、上を向かせて、上から深くキスをしながら、好き勝手に体を弄って。
足の間の彼の膝が、意志を持って動き出した。
「や、ダメ…!あ、ぅ、待っ」
「待てない」
「バっ、カ!それ、いじょ…」
「したい」
どんなに女顔でも彼は男で、力ではかなわない。
タカの首もとを遮って抵抗する私の片腕を簡単に彼は握り込んで、ドアに押し付ける。
もう片方の手で私の体をまとうカーテンを解いてしまったので、そのカーテンを私は余った手で、体を隠すように胸に抱き込んだ。
首筋に彼の頭が埋まる。
首元を何度か吸い付けて上に舐め上げ、耳をはんで。
「やっ、ァ…、んぅッ」
「…イズミ」
彼はこんな風に女を抱くのだ。
そう思うと、もう理性が残っているのは私だけなのに、それをも飛ばしそうになった。
狭間で耐える私に、タカは甘ったるい声で囁く。
荒れた息が耳にダイレクトに流れ込んで、その低さは下半身を直接攻撃した。
ついでと言わんばかりに耳をなめるから、背中にも快楽が流れ込んで、流される。
「ね…?このまま…」
「やぁー…っ、」
「我慢、できないよ」
「キス、だけって…ん、タカッ」
「ベッドに行こ…?」
言われて顔を上げる。
メゾネットの2階部分であるこの部屋はやけに薄暗いと思ったら奥にベッドが置いてあって。
今はそれが生々しく目に映った。
そちらへ行けば、もう戻れない。
でもきっと、タカなら優しくしてくれる。
ついぞ、優しく抱かれたことなどない。大抵陵辱されるだけの体は確実に優しさを求めていて、彼に甘く微笑まれただけで疼く。
荒れた息を整えながら、ベッドを見つめていた目をタカに戻す。
私が、今、頷きさえすれば…。
幸せになりたい。
けれど、ほんの一瞬の幸せで、のちに地獄を味わうのは怖い。
けれど、もういっそ強引に奪ってくれるのを待ち望んでいる。
何も考えられない。
二人、荒れた息を整える息遣いだけが交差する沈黙。
理性が、飛ぶ瞬間。
返事の代わりに、彼の胸倉を引き寄せて口付ける。
タカの首筋に興奮から鳥肌がたつのが分かった。
同時にタカは強引な動きで私を抱き上げた。
駄目だと分かっている。
なのにこんなに体は理性の言うことを聞かない。
無意味に涙が出そうだった。
背中に衝撃が走って、ベッドに倒されたと知る。
一瞬見えたタカの顔はまるで鏡だった。
きっと私も同じ顔をしている。
「ア…ッ!?」
「ごめ…」
ベッドがずれるくらいの勢いで、タカが私の足を抱え上げてのし掛かる。
このまま入ってしまいそうだと想像して、一瞬我に返りそうになったのを吹き飛ばした。
私と彼の間でバスタオルがぐちゃぐちゃになっている。
タカは素早い手つきで私の体を触れ回した。
「あ、アッや、も…ぉダメぇ…!」
「限界…ッ」
まるで抽挿されてるみたいに腰をガクガクと打ち付けられて、体が仰け反る。
ズキズキと痛むように熱の押し当たった部分がうずく。
痛いくらいに胸の突起を弧ね回され、指が食い込む程太ももを掴まれ、跡が残るまで首筋を噛みつかれる。
「ヒ、んぁあ!ら、めぇ…え!」
食らい付かれている
というのが一番似合った。
まともに動くことも出来ない体勢で、身をくねらせることしかできず、何もかもさらけ出している。
普段一番怖い行為なのに、今はある種のスリルまで感じている。
何度キスをしても、何もかも足りない。
愛してると叫びそうになって代わりにあえぎ声をたてる。
恋なんて知らない。
私が彼を愛しているなんてのは幻想だ。
離れれば、私はまた別の人を想いながら彼の兄に抱かれる日々だ。
彼が私を愛しているなんてのも錯覚だ。
離れれば、彼には天使のように愛する女がいて、彼は私のことを忘れてしまう。
なのに、どうしてこんなに愛し合うのだろう。
欲しくて、欲しくて、一つになれるなら死んでも構わないだなんて、まるで恋の原点だ。
そんなはずはない。
分かってる。
分かってる。
私達は……
頑なに閉じようとした心は切羽詰まって震えた情けない浅ましいキスで、簡単にほどけてしまった。
有り得ない未来を、妄想する。
この家をこのまま彼と二人で飛び出して、どこまでもどこまでも一緒に生きる。
誰かと生きていくことなんてとうに諦めた私なのに、彼との未来を渇望した。
ねぇ、ほどけて、溶けて、流れてしまうわ。
あなたの熱で。
私の熱で。
痛みにも似た、欲望で。
「も、……ッ」
「タ、カ…」
肌越しに、神経の中に、彼の欲望がびくりびくりと震え出すのを感じた。
限界。
何もかも溶かされて、純粋な欲望だけが残る。
乱暴に掻き抱かれてはっとする。
彼が切っ先を突き当てて肉食獣みたいな瞳で私を見た。
瞬間、チカリと真っ白な閃光が熱を孕んで私の目を通り過ぎた。
ぎゅっと目を閉じる。
突き刺さる瞬間を体中が既に感じている。
体内を浸食されて暴かれるのを待ちわびたように。
貫いて。
私をタカのものにして。
どんなに乱暴でも構わないから、無理やり私を奪ってよ。
早く。
早く。
切望している自分に気付く。
私達はきっと一つになる為に出会ったみたいな気分になる。
一瞬の止まった時間すら、耐えられなかった。
ビクビクと腰が揺れる。
中がタカを待ちわびて動くのが分かる。
「い、れ……っ」
「鷹人様」
我に返ったのは、同時だった。
ドア越しにかけられた声に、私達は同時に息を呑んだ。
欲望しか映していなかった彼の瞳が、元のグレイに戻っているのを見た。
最も、私も同じなのだけど。
私の体を未だ拘束したままタカが酷く驚いた顔。
交差する激しい息遣いだけが、間抜けに私達を繋いだ。
一体、私は何を…。
取り返しのつかないことをする刹那だった。
クシャリと悔しそうに歪んだタカの顔が滲んでぼやけて、初めて私は泣き出したことに気付いた。
私がシーツを引き寄せながら顔を手で覆って横を向くと、タカは同時に私の上から退いた。
そういえばいつ脱いだのだろうか。
彼はボクサーパンツしか履いていなくて、ベッドの下に脱ぎ捨てられていたスラックスを拾っていた。
「…なに?」
そうしながらドアの向こうに声をかけた。
私はタカに顔を見られないよう窓の方を向いたが、嗚咽は堪えきれずに部屋に響いた。
どうして私は泣いているの。
「若旦那様が…」
「放っておいて。僕はもう寝てたって」
「ですが…」
「いいから」
外のメイドと話す彼はいつも通りの柔らかな口調と声だった。
ドキンドキンと耳に響いていた自分の心音が、ゆっくり収まっていくのを感じる。
タカが息を付く音がして、乱れた息が戻ったのを知る。
そうして静かになった部屋に私の嗚咽とタカのこちらへ来る足音だけが残った。
「イズミ…」
ベッドの端に座ったタカが優しい声で私の頭に手を乗せた。
「ごめん、なんか飛んじゃったみたいで」
「全くだ」
「でもちゃっかり最後までしたかったなーなんて」
「死ねバカ」
軽口を叩けば、いつもの二人に戻る。
後ろからクスクスと笑う声が聞こえた。
私は何故か涙が止まらなくて、まだ鼻を啜っている。
「…イズミ」
しばらくの間ののちに、タカが不意に真剣な声を出した。
「僕らは似すぎてるね」
私のあたまを撫で続けながら。
「時折君のことが欲しくて仕方なくなる。君が愛しくて、この世で君しかいらなくなる」
私も同じだと、きっと彼は知っているのだ。
きっと、私が考えたことは皆彼も考えていて。
彼がこの後に言わんとしていることは分かる気がした。
「僕の目を見て」
いつか彼に私といる理由を説いた時のセリフだった。
目が二つで一つのものを映すように、この両目が限りなく同じなように、
「同じものを映す二つの心はきっと」
二つで一つのものを見るように、出来てるんだよ。
タカの言葉が私の思考をトレースする。
けれどこの後の言葉は、あの時私達が堪えた言葉だった。
「だから、僕と君は、離れちゃいけないんだ」
一緒に行こう。
そしてその後の言葉は私達が堪えきれないものだった。
「………なんてね」
私達は幼すぎて。
走るイメージだ。
走り続ける。
私が、走り去ってそれでもまだ走る。
ゴールには赤くて桃色で橙でその癖真っ白なものが待っている。
私の大好物。
でも今は、そんなものよりただ求めていた。
ランナーズハイだろうか。
今、この今、蛍光色の美味しさが欲しくて。
チカチカと輝くものは、どうしてだか私を煽った。
他の色もゴールの色もかき消すから。
欲しい。この蛍光色がゴールだ。
そんなはずはない。
けれど手を伸ばす。
五感を潰すアスピリン。
覚めていくのはいつでも怖かった。
それまでの私を否定することのようで。
その傍で覚めて欲しいとも願った。
止まらない限り、永遠に走り続けるのはぞっとした。
鎮痛されていく痛みの正体は何か。
色は見えない。
見えないのは白色だ。
痛くて苦しい。走り続けるのは苦しい。
消えてしまう前に、分からなければ、後で後悔するのに、痛みに麻痺した体は答えが出ない。
矛盾だらけの体。
なのに、確実に、快楽を呼び起こす。
もう苦しくない。
覚めたあとに、気付くのだ。
私が走り出した意味。
白色の、大好物を食べたくて。
痛みに化けていた、その白を。
刹那。
消えてしまったのにね。
刹那の矛盾。
足を止める。
なのに景色は移りゆく。
なんだ本当は、走らなくても動いている。
本当は知っていた。
走り続ける意味でさえ。
どうして覚めるのが怖いの?
とうた瞬間に、パチリと電気が消えた。
どうして動いているの?
それが世界だからだよ、と暗闇に声が響く。
どうして、走り続けたの?
本当は知っていたからだ。
暗闇が訪れたんじゃない。
世界が白く光っていたのは、私が白を求めたから脳が見せた空想だ。
私達は自分の神経と脳を過信した。
目に映り神経が通し脳が認識したものを真実だと思い込んで。
そんなものは所詮私の一部だ。
どうして現実と言えようか。
赤くて桃色で橙で、真っ白なものを追わなければ、私の脳は空想しなかったから。
蛍光色も空想の白も消えた世界の中で、私は見た。
あんなに遠くに私の好物が光っていることを。
走り続ければ、届くかもしれない。
確かに存在していると思い込む。
見えなかった時とは違う。
走り続けるイメージだ。
本当に走っているかは分からない。
私達は己の筋肉と神経と脳を過信している。
それでいい。
私達は真実を知る為に生きている訳じゃない。
それを真実だと信じて、生きていくのだ。
まだ、アスピリンが効いている。
私は選択を間違っただろうか。
アンフェタミンだったなら、良かったのだろうか。
お題27「今から10分間計ってその間に書けるだけ書いた小説」
走り続ける。
私が、走り去ってそれでもまだ走る。
ゴールには赤くて桃色で橙でその癖真っ白なものが待っている。
私の大好物。
でも今は、そんなものよりただ求めていた。
ランナーズハイだろうか。
今、この今、蛍光色の美味しさが欲しくて。
チカチカと輝くものは、どうしてだか私を煽った。
他の色もゴールの色もかき消すから。
欲しい。この蛍光色がゴールだ。
そんなはずはない。
けれど手を伸ばす。
五感を潰すアスピリン。
覚めていくのはいつでも怖かった。
それまでの私を否定することのようで。
その傍で覚めて欲しいとも願った。
止まらない限り、永遠に走り続けるのはぞっとした。
鎮痛されていく痛みの正体は何か。
色は見えない。
見えないのは白色だ。
痛くて苦しい。走り続けるのは苦しい。
消えてしまう前に、分からなければ、後で後悔するのに、痛みに麻痺した体は答えが出ない。
矛盾だらけの体。
なのに、確実に、快楽を呼び起こす。
もう苦しくない。
覚めたあとに、気付くのだ。
私が走り出した意味。
白色の、大好物を食べたくて。
痛みに化けていた、その白を。
刹那。
消えてしまったのにね。
刹那の矛盾。
足を止める。
なのに景色は移りゆく。
なんだ本当は、走らなくても動いている。
本当は知っていた。
走り続ける意味でさえ。
どうして覚めるのが怖いの?
とうた瞬間に、パチリと電気が消えた。
どうして動いているの?
それが世界だからだよ、と暗闇に声が響く。
どうして、走り続けたの?
本当は知っていたからだ。
暗闇が訪れたんじゃない。
世界が白く光っていたのは、私が白を求めたから脳が見せた空想だ。
私達は自分の神経と脳を過信した。
目に映り神経が通し脳が認識したものを真実だと思い込んで。
そんなものは所詮私の一部だ。
どうして現実と言えようか。
赤くて桃色で橙で、真っ白なものを追わなければ、私の脳は空想しなかったから。
蛍光色も空想の白も消えた世界の中で、私は見た。
あんなに遠くに私の好物が光っていることを。
走り続ければ、届くかもしれない。
確かに存在していると思い込む。
見えなかった時とは違う。
走り続けるイメージだ。
本当に走っているかは分からない。
私達は己の筋肉と神経と脳を過信している。
それでいい。
私達は真実を知る為に生きている訳じゃない。
それを真実だと信じて、生きていくのだ。
まだ、アスピリンが効いている。
私は選択を間違っただろうか。
アンフェタミンだったなら、良かったのだろうか。
お題27「今から10分間計ってその間に書けるだけ書いた小説」