写メ日記写メ日記
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ついに当日です。塾講師の私の可愛い初生徒達も意気揚々と参戦していったことでしょう。
大丈夫落ち着いてやればみんな勉強したんだから大丈夫…!
生徒はさておき、英語の問題で絶対に出ると予測している長文があるので早く問題が知りたいですね。
国語も同じく。
早く生徒が帰ってきて問題をコピーさせてくれるのを待つばかりです。
センター試験の英語は問3のCマニアです。
あれの為だけの講座も開きました。
みんな!散々言ったけど問3は15分だぞ!
ABに5分!Cに10分!
うちの生徒が問3Cを全員正解してくれるのを期待します。
国語の長文の速読も叩き込んだしね。
長文は2題とも満点取って欲しいなぁ。
理系は私の範囲外なので、今日で私のセンター試験は終わり。
出来てても出来てなくてもセンター試験はデビュー戦ですからね。まだ次の試合があるんです。
燃え尽きてしまいそうな彼らを叱咤してなんとか本試験に送り込みたいと思います。
という訳で本試験対策プリントの大量生産に勤しんでます。
大丈夫落ち着いてやればみんな勉強したんだから大丈夫…!
生徒はさておき、英語の問題で絶対に出ると予測している長文があるので早く問題が知りたいですね。
国語も同じく。
早く生徒が帰ってきて問題をコピーさせてくれるのを待つばかりです。
センター試験の英語は問3のCマニアです。
あれの為だけの講座も開きました。
みんな!散々言ったけど問3は15分だぞ!
ABに5分!Cに10分!
うちの生徒が問3Cを全員正解してくれるのを期待します。
国語の長文の速読も叩き込んだしね。
長文は2題とも満点取って欲しいなぁ。
理系は私の範囲外なので、今日で私のセンター試験は終わり。
出来てても出来てなくてもセンター試験はデビュー戦ですからね。まだ次の試合があるんです。
燃え尽きてしまいそうな彼らを叱咤してなんとか本試験に送り込みたいと思います。
という訳で本試験対策プリントの大量生産に勤しんでます。
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うちの妹がハロゲンヒーターのこと
ハゲロンヒーターだと思ってた。
ハゲロンヒーターだと思ってた。
GIVE and TAKE
MASATO&SHIZUKU
なんということだろう。
いつだって俺は運が悪くて詰めも悪い。
この日なら雫と会えるというデートの日に仕事が入るのはいつものことだし、同じモデルをしてる麻衣の恋人役として撮ったポラを貰ったまま捨て忘れて雫に見られることもあるし、この間なんて何週間もお預けくらった挙句のキスを、雫の部屋でしようとしてドアの鍵閉め忘れて彼女の父親入ってくるし、とにかく俺は駄目すぎる。
それは認める。
けれども、これはさすがに、まずいのではないだろうか。
俺は事務所で一人、頭を抱えてうずくまっていた。
最初に弁解しておこう。
俺は何も、忘れていた訳じゃない。
きちんと確認したし、手帳にも書いてある。
ただ、ちょっと運と詰めが甘かっただけ…。
なんて、結局悪いのは俺なんだけど。
今、俺の目の前にはマネージャーが立っていて、今後の予定の最終確認をしている。
その予定というのは二週間前に決定したもので、俺はきちんと把握しているつもりだった。
が、今見た予定には、あのときにはなかったはずのものが追加されているのだ。
5月15日、撮影所Fromで、ブランドYou'sの夏の新作の撮影。
それは、俺の最愛の彼女、三上雫の誕生日だ。
信じられない。
その日俺はもう雫とデートの約束を取り付けて、普段なら恥ずかしがって絶対にこんな行事はしたがらない彼女をなんとか説得して祝う予定だったのだ。
遊園地の前売りチケットも買ったし、夕飯も予約してある。
バイクのメンテもしたし、プレゼントも買った。
雫だって、最後の最後には折れて、仕方ないなぁと言いながらもうれしそうにしていたのに!
「でも私、この間言いましたよ」
「…そういえば」
呆れた顔で手帳と俺の顔を見比べる俺のマネージャー榎本妃姫(えのもときさき)はざっくらばんとしたショートカットの髪をがしがしと掻いた。
俺は、記憶を探っていた。
あれは一週間前のこと。
仕事を終えて帰りの車の中、運転していた妃姫は言ったのだ。
予定に変更があったから明日事務所で確認してくれと。
もし都合が付かないなら、明日中に言ってくれれば明日中なら変更できる、と。
俺はあの時学校で遊びがあったのと仕事とで酷く疲れていて、しかも前日オールで飲んだせいで眠さの限界だった。
しかしそんな態度を出すのも癪で、本を読むふりをして妃姫さんに毅然と分かったと返事をしたのだ。
あぁ、もう本当に俺という奴は。
「えぇ!彼女の誕生日!?」
「しかも…もう約束しちゃった…」
「なんでそんな大事なことがあるのにきちんと確認しないんですか!」
「だってー!」
余りに俺が落ち込んでいるのを見かねて妃姫さんが帰りにバーに連れていってくれた。
普段なら酒が飲める俺だが、妃姫さんと一緒なのでウーロン茶を飲まされながら飯を食らう。
デビュー当時から面倒を見てくれた妃姫さんは今じゃ姉貴のような存在で、俺の話を聞いて、俺を叱り飛ばす。
「あーもー…すげぇ説得して遊ぶ約束したのにぃー…」
「雫ちゃんもの凄くショック受けますよ…きっと宮辺君の見てないところで」
「くぅ、妃姫さん雫のことよく分かってんね…」
確か、2月の俺の誕生日の時は俺のファンの子達が追いかけてきちゃって、結局遊べなくて散々逃げ回った挙句に夜になってから俺の部屋に帰ってきて、ご飯を作っている最中に日付が変わってしまったのだ。
ここまでくるともう、誕生日というワード自体に何か呪いがあるのではなんて考えてしまう。
いや、俺の詰めが甘いだけだけど…。
「ねぇそういえば、宮辺君のお姉さん、Fromに勤めてますよね?」
「あぁ、うん…そういえばね」
「お姉さんと雫ちゃんてお友達なんじゃ?」
「そうだね」
「じゃあ、お姉さんに頼んで、雫ちゃん撮影所に入れて貰えばいいんじゃない?」
デスクに突っ伏していた俺は彼女のその言葉に顔を上げた。
そうだ。
一介のガキモデルの俺が頼んだんじゃ全然あそこの社長は聞いてくれないけれど、社長の恋人である俺の姉ちゃんが頼めば絶対別なはずだ。
あそこのデザイナー兼社長は姉ちゃんにベタ惚れなのだ。
そして悪魔である(小悪魔じゃない、完全にあの人は悪魔だ)姉ちゃんの言うことに逆らえないはず。
せめて、彼女の誕生日に一緒に居られれば…。
「駄目に決まってんでしょ」
「ねえええちゃああああん」
しかし、その希望は即座に打ち消された。
俺の姉ちゃんは悪魔だけど自分のことでなければ道理を通すらしい…。
俺はそのことを頼む為だけに数ヶ月ぶりに実家に帰って今は実家からFromへ通っている姉ちゃんに土下座までしたのだが、彼女は一言でばっさり俺を切った。
「あのねぇ正人。いくら雫でも部外者は部外者なのよ。あの人の神聖な職場にあんたの都合だけで出入りできる訳ないでしょ。…それにあんたが悪いんだから私に頼らず自分でなんとかしな」
「絶対それ最後のだけが理由だろ!しょっちゅう部外者出入りしてるじゃんあそこ!」
「あんた」
仕事が終わってから来たから今は深夜。
俺は風呂上りの姉ちゃんを追いかけて、彼女の部屋で座り込んでいる俺。
姉ちゃんは椅子に足を組んで座って煙草を吸っていたが、これでもかと見下した目で煙を吐き出して、冷たい声を出した。
「お姉様に逆らうつもりなの」
大変申し訳ありませんでしたと言う以外に、何か俺に出来ることがあっただろうか…。
ごめんな、雫。
ごめんな、なんて、もう付き合い始めてから何度彼女に言っただろう。
顔は良い、なんてクラスの女子や外部にももてはやされる俺だけど、彼女の前で俺は本当にかっこ悪くて、情けない。
本当は彼女の前でだけかっこよくいたいのに。
彼女はいつも我侭そうに振り回すふりをして、俺を使いパシリにするみたいにふるまおうとして、気丈に俺に怒るけれど、俺が何かしても最後には必ず笑って仕方ないねぇあんたは、と許してくれる。
Fの姐さんである彼女は俺に対してもそういう態度を取れる。
けど、俺は彼女が気丈にふるまおうとしているだけだって知っているから。
だから、彼女が何も考えられずに俺に甘えられるようにしっかりした男になりたいのに。
現実はいつも、ごめんなと謝るばかり。
どうして俺はかっこよくなれないんだろう。
「何しょげてんのさ?」
「うわっ」
不意に耳元で声がして俺は正気に戻る。
一瞬今何をしていたのか思い出せなくて、それから周囲を見渡して、雫とファミレスにいるのだと思い出す。
そうだ、今日は雫に、例の件を話さなければならないのだ。
「デザート頼んでい?ゼリー食いたい」
「おーいいぜ。つぅかさー雫ー」
「なにさ」
「俺、話があって…」
言いにくい…。
だってこれを言ったら、今はゼリーを待って楽しそうにしている彼女の笑顔が消えてしまう。
それからすぐにそんな残念そうな無表情さえ消して、嘘の笑顔を作ってしまう。
俺はまた彼女に、ごめんなって…。
言わなければならない。
俺は口を開いたまま固まった。
きっと、既に俺が泣きそうな顔をしているのに彼女は気付いているに違いない。
あぁごめん雫。
本当に俺って奴は。
きっと、こんなことばかりしていたら彼女は、俺に愛想を尽きてしまうよ。
俺は彼女とだけは別れたくないのに、どうしてこんなにうまく行かないんだろう。
「あぁそういえばね正人」
そんな俺じゃ埒が明かないと思ったのか、雫は溜息混じりに俺を遮って喋り始めた。
泣きそうになりながら、俺はびくびくして彼女の次の言葉を待つ。
「あたし、誕生日駄目になったから」
「え!」
「親父に手伝えって言われてんの。悪いねぇ。でもまぁ誕生日なんて別に大したもんじゃないし、いいでしょ」
「えええ!」
彼女の台詞は想像も付かないものだった。
俺は思わず立ち上がってしまう。
しまった、こんなことをしたらまた周囲に俺の正体がバレるかも…。
それにしてもこんなことってない。
ていうかありえない。
だって、彼女の父親は彼女を溺愛していて、彼女の誕生日に自分が仕事を休みはせども、彼女に仕事を与えるなんて絶対にない。
それ以上は語ろうとせずに話題を打ち切って、店員の運んできた白桃ゼリーをほうばる彼女を、俺はじいっと凝視していた。
と、その瞬間に俺のケータイが鳴る。
姉ちゃんだ。
『雫にこないだのこと喋っちゃった☆』
ねえええちゃああああん!
説明しておこう。
俺の姉ちゃんと雫は俺達が付き合うもっと前から仲の良い親友なのだ。
というのも姉ちゃんと雫は二人とも地域でやっている黒魔術研究サークルの会員で、とても馬が合うのだ。
俺が雫に惚れた経緯も姉ちゃんにあって、むしろ二人は俺より仲がいい…。
なるほど。
姉ちゃんは先手を打っていたのだ。
恐らく、事態を引っ掻き回して俺で遊ぶ為だけにわざと!まさに悪魔!
姉ちゃんから聞いていたから、俺を困らせない為にそんな嘘をついたっていうのか?
本当は俺を責めたいのを我慢して?
こんな雫を可哀想だと思わないのかという怨み言は姉ちゃんには通用しない。
何故なら雫と姉ちゃんはそういう風にお互いに虐めあって楽しんでいるような仲なのだから。
「し、雫…」
あぁもう、俺はなんてバカなんだ。
彼女に気を使っている気でいながら、彼女に気を使われている。
もう、彼氏失格だ。
けど、俺は彼女とだけは別れたくない。
「雫!」
周囲の目も気にせず俺は立ち上がった。
彼女は驚いてゼリーを食べる手を止める。
俺はそんな彼女の腕を引っ張って、伝票を握りしめレジへ向かった。
「何してんの!あたしまだゼリー…」
「雫!ほんっとうにごめん!」
そのまま会計を済ませて、財布の中にお金が入っているのを確認して。
俺は彼女にバイクのヘルメを被せた。
そして後部に乗せて、エンジンをかける。
「今すぐ親父さんに今日は帰れないってメールして!」
「はぁ…?」
「海に行こう。誕生日に一緒にいれないのは俺のせいだ。だから、今日が誕生日ってことにしよう!」
あと4時間で日付が変わってしまう。
それまで、今日は雫の誕生日ということにしよう。
メンテを済ませたばかりのバイクはある。
夕食はもう食べちゃったし、遊園地なんて開いてないし、買ったプレゼントも今は持っていないけれど。
全部全部なんとかなる!
心の底から俺は謝るよ。
海についたら君の見たいものは全部見せてあげる。
君の欲しいものは全部手に入れてあげる。
日付が変わるまで俺はうざいくらい君に愛を囁こう。
そして二人、甘い甘いキスをしよう!
『お題8.『なんということだ』で始まり『そして二人は甘い甘いキスをした』で終わる小説』でした。
まだろくに出てきてないお二人のお話。
多分二人の恋の話は本編ではあまりできないからね。
いやぁそれにしてもGIVEは登場人物多くて助かるわー。
MASATO&SHIZUKU
なんということだろう。
いつだって俺は運が悪くて詰めも悪い。
この日なら雫と会えるというデートの日に仕事が入るのはいつものことだし、同じモデルをしてる麻衣の恋人役として撮ったポラを貰ったまま捨て忘れて雫に見られることもあるし、この間なんて何週間もお預けくらった挙句のキスを、雫の部屋でしようとしてドアの鍵閉め忘れて彼女の父親入ってくるし、とにかく俺は駄目すぎる。
それは認める。
けれども、これはさすがに、まずいのではないだろうか。
俺は事務所で一人、頭を抱えてうずくまっていた。
最初に弁解しておこう。
俺は何も、忘れていた訳じゃない。
きちんと確認したし、手帳にも書いてある。
ただ、ちょっと運と詰めが甘かっただけ…。
なんて、結局悪いのは俺なんだけど。
今、俺の目の前にはマネージャーが立っていて、今後の予定の最終確認をしている。
その予定というのは二週間前に決定したもので、俺はきちんと把握しているつもりだった。
が、今見た予定には、あのときにはなかったはずのものが追加されているのだ。
5月15日、撮影所Fromで、ブランドYou'sの夏の新作の撮影。
それは、俺の最愛の彼女、三上雫の誕生日だ。
信じられない。
その日俺はもう雫とデートの約束を取り付けて、普段なら恥ずかしがって絶対にこんな行事はしたがらない彼女をなんとか説得して祝う予定だったのだ。
遊園地の前売りチケットも買ったし、夕飯も予約してある。
バイクのメンテもしたし、プレゼントも買った。
雫だって、最後の最後には折れて、仕方ないなぁと言いながらもうれしそうにしていたのに!
「でも私、この間言いましたよ」
「…そういえば」
呆れた顔で手帳と俺の顔を見比べる俺のマネージャー榎本妃姫(えのもときさき)はざっくらばんとしたショートカットの髪をがしがしと掻いた。
俺は、記憶を探っていた。
あれは一週間前のこと。
仕事を終えて帰りの車の中、運転していた妃姫は言ったのだ。
予定に変更があったから明日事務所で確認してくれと。
もし都合が付かないなら、明日中に言ってくれれば明日中なら変更できる、と。
俺はあの時学校で遊びがあったのと仕事とで酷く疲れていて、しかも前日オールで飲んだせいで眠さの限界だった。
しかしそんな態度を出すのも癪で、本を読むふりをして妃姫さんに毅然と分かったと返事をしたのだ。
あぁ、もう本当に俺という奴は。
「えぇ!彼女の誕生日!?」
「しかも…もう約束しちゃった…」
「なんでそんな大事なことがあるのにきちんと確認しないんですか!」
「だってー!」
余りに俺が落ち込んでいるのを見かねて妃姫さんが帰りにバーに連れていってくれた。
普段なら酒が飲める俺だが、妃姫さんと一緒なのでウーロン茶を飲まされながら飯を食らう。
デビュー当時から面倒を見てくれた妃姫さんは今じゃ姉貴のような存在で、俺の話を聞いて、俺を叱り飛ばす。
「あーもー…すげぇ説得して遊ぶ約束したのにぃー…」
「雫ちゃんもの凄くショック受けますよ…きっと宮辺君の見てないところで」
「くぅ、妃姫さん雫のことよく分かってんね…」
確か、2月の俺の誕生日の時は俺のファンの子達が追いかけてきちゃって、結局遊べなくて散々逃げ回った挙句に夜になってから俺の部屋に帰ってきて、ご飯を作っている最中に日付が変わってしまったのだ。
ここまでくるともう、誕生日というワード自体に何か呪いがあるのではなんて考えてしまう。
いや、俺の詰めが甘いだけだけど…。
「ねぇそういえば、宮辺君のお姉さん、Fromに勤めてますよね?」
「あぁ、うん…そういえばね」
「お姉さんと雫ちゃんてお友達なんじゃ?」
「そうだね」
「じゃあ、お姉さんに頼んで、雫ちゃん撮影所に入れて貰えばいいんじゃない?」
デスクに突っ伏していた俺は彼女のその言葉に顔を上げた。
そうだ。
一介のガキモデルの俺が頼んだんじゃ全然あそこの社長は聞いてくれないけれど、社長の恋人である俺の姉ちゃんが頼めば絶対別なはずだ。
あそこのデザイナー兼社長は姉ちゃんにベタ惚れなのだ。
そして悪魔である(小悪魔じゃない、完全にあの人は悪魔だ)姉ちゃんの言うことに逆らえないはず。
せめて、彼女の誕生日に一緒に居られれば…。
「駄目に決まってんでしょ」
「ねえええちゃああああん」
しかし、その希望は即座に打ち消された。
俺の姉ちゃんは悪魔だけど自分のことでなければ道理を通すらしい…。
俺はそのことを頼む為だけに数ヶ月ぶりに実家に帰って今は実家からFromへ通っている姉ちゃんに土下座までしたのだが、彼女は一言でばっさり俺を切った。
「あのねぇ正人。いくら雫でも部外者は部外者なのよ。あの人の神聖な職場にあんたの都合だけで出入りできる訳ないでしょ。…それにあんたが悪いんだから私に頼らず自分でなんとかしな」
「絶対それ最後のだけが理由だろ!しょっちゅう部外者出入りしてるじゃんあそこ!」
「あんた」
仕事が終わってから来たから今は深夜。
俺は風呂上りの姉ちゃんを追いかけて、彼女の部屋で座り込んでいる俺。
姉ちゃんは椅子に足を組んで座って煙草を吸っていたが、これでもかと見下した目で煙を吐き出して、冷たい声を出した。
「お姉様に逆らうつもりなの」
大変申し訳ありませんでしたと言う以外に、何か俺に出来ることがあっただろうか…。
ごめんな、雫。
ごめんな、なんて、もう付き合い始めてから何度彼女に言っただろう。
顔は良い、なんてクラスの女子や外部にももてはやされる俺だけど、彼女の前で俺は本当にかっこ悪くて、情けない。
本当は彼女の前でだけかっこよくいたいのに。
彼女はいつも我侭そうに振り回すふりをして、俺を使いパシリにするみたいにふるまおうとして、気丈に俺に怒るけれど、俺が何かしても最後には必ず笑って仕方ないねぇあんたは、と許してくれる。
Fの姐さんである彼女は俺に対してもそういう態度を取れる。
けど、俺は彼女が気丈にふるまおうとしているだけだって知っているから。
だから、彼女が何も考えられずに俺に甘えられるようにしっかりした男になりたいのに。
現実はいつも、ごめんなと謝るばかり。
どうして俺はかっこよくなれないんだろう。
「何しょげてんのさ?」
「うわっ」
不意に耳元で声がして俺は正気に戻る。
一瞬今何をしていたのか思い出せなくて、それから周囲を見渡して、雫とファミレスにいるのだと思い出す。
そうだ、今日は雫に、例の件を話さなければならないのだ。
「デザート頼んでい?ゼリー食いたい」
「おーいいぜ。つぅかさー雫ー」
「なにさ」
「俺、話があって…」
言いにくい…。
だってこれを言ったら、今はゼリーを待って楽しそうにしている彼女の笑顔が消えてしまう。
それからすぐにそんな残念そうな無表情さえ消して、嘘の笑顔を作ってしまう。
俺はまた彼女に、ごめんなって…。
言わなければならない。
俺は口を開いたまま固まった。
きっと、既に俺が泣きそうな顔をしているのに彼女は気付いているに違いない。
あぁごめん雫。
本当に俺って奴は。
きっと、こんなことばかりしていたら彼女は、俺に愛想を尽きてしまうよ。
俺は彼女とだけは別れたくないのに、どうしてこんなにうまく行かないんだろう。
「あぁそういえばね正人」
そんな俺じゃ埒が明かないと思ったのか、雫は溜息混じりに俺を遮って喋り始めた。
泣きそうになりながら、俺はびくびくして彼女の次の言葉を待つ。
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「え!」
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「えええ!」
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俺は思わず立ち上がってしまう。
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ていうかありえない。
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と、その瞬間に俺のケータイが鳴る。
姉ちゃんだ。
『雫にこないだのこと喋っちゃった☆』
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姉ちゃんは先手を打っていたのだ。
恐らく、事態を引っ掻き回して俺で遊ぶ為だけにわざと!まさに悪魔!
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本当は俺を責めたいのを我慢して?
こんな雫を可哀想だと思わないのかという怨み言は姉ちゃんには通用しない。
何故なら雫と姉ちゃんはそういう風にお互いに虐めあって楽しんでいるような仲なのだから。
「し、雫…」
あぁもう、俺はなんてバカなんだ。
彼女に気を使っている気でいながら、彼女に気を使われている。
もう、彼氏失格だ。
けど、俺は彼女とだけは別れたくない。
「雫!」
周囲の目も気にせず俺は立ち上がった。
彼女は驚いてゼリーを食べる手を止める。
俺はそんな彼女の腕を引っ張って、伝票を握りしめレジへ向かった。
「何してんの!あたしまだゼリー…」
「雫!ほんっとうにごめん!」
そのまま会計を済ませて、財布の中にお金が入っているのを確認して。
俺は彼女にバイクのヘルメを被せた。
そして後部に乗せて、エンジンをかける。
「今すぐ親父さんに今日は帰れないってメールして!」
「はぁ…?」
「海に行こう。誕生日に一緒にいれないのは俺のせいだ。だから、今日が誕生日ってことにしよう!」
あと4時間で日付が変わってしまう。
それまで、今日は雫の誕生日ということにしよう。
メンテを済ませたばかりのバイクはある。
夕食はもう食べちゃったし、遊園地なんて開いてないし、買ったプレゼントも今は持っていないけれど。
全部全部なんとかなる!
心の底から俺は謝るよ。
海についたら君の見たいものは全部見せてあげる。
君の欲しいものは全部手に入れてあげる。
日付が変わるまで俺はうざいくらい君に愛を囁こう。
そして二人、甘い甘いキスをしよう!
『お題8.『なんということだ』で始まり『そして二人は甘い甘いキスをした』で終わる小説』でした。
まだろくに出てきてないお二人のお話。
多分二人の恋の話は本編ではあまりできないからね。
いやぁそれにしてもGIVEは登場人物多くて助かるわー。
お久しぶりです。
あの日からまた一年が経ちましたね。君は元気ですか。
現在、僕はフランスを離れて、イタリアで建築の勉強をしています。
日本にいた頃の数倍も忙しくて、苦しくて、充実した毎日を過ごしています。
そんなことだから、本当は行きの飛行機の中ですぐにでも手紙を書こうと思っていたのに、こんなにも時間が経ってしまいました。
僕にとっては一瞬だったこの一年だけれども、君にとってはきっと長かったろうね。
僕のことを友達甲斐のない奴だ、なんて思ってるのかな。
君はもうすぐ就職ですね。
もう、就職先は決まりましたか?
あの頃話していた夢は、叶いそうですか?
あの頃、僕はよく君に『少女だった頃の君を見ていたかった』と、『高校生だった頃の君を見ていたかった』と言いましたね。
今も変わりません。
大学を卒業した君を、見てみたかった。
この間、イタリアでデザイナーズハウスの内装を手がけました。
屋根裏部屋のコンセプトはやっぱりカフェラテです。
君の飲んでいたあのカップの中を、いつも思い返しながら作っています。
僕にとって、君との日々は、カフェラテでした。
君との日々を思い返せば、目に浮かぶのはあの柔らかな色合いと、香ばしい香り、それから甘くてほんの少し苦い味。
君の笑った顔や怒った顔や、愛しくていつも見ていた寝顔は、思い出せません。
思い出したくないのかもしれないけれど。
けれど、君の、カフェラテの泡のような柔らかい声は、今でも夢に出てきます。
君は、いつだって僕を励ましてくれていたね。
君との一年間は、僕の宝物です。
あと二年間したら、日本に帰るつもりです。
日本中を巡って、仕事をしながら日本建築の勉強をするからです。
けれども、きっと僕達はもう二度と会うことはないでしょうね。
僕も、そして君もそれを望んでいるからです。
あの日、別れる朝。
君は笑いながら泣いてくれましたね。
本当はずっと愛しているのだと。
それは僕も同じです。
君のことを、ずっと愛し続けていたい。
けれども、壊れていく愛は見たくないのです。
きっと、会ってしまえば僕はまた君と恋に落ちて、だけれどもあの一年間とは全く違う日々を過ごすことになります。
僕は、きっと君も、あの一年間のキラキラを、壊したくないのです。
これから先、もしかしたら今既にそうなのかもしれないけれど、君は新しい恋人を作るでしょう。
僕も、きっと大切な女性を見つけます。
僕は全力でその人を愛したいと思います。
君も、是非そうして下さい。
幸せになって欲しいから。
今では少し考えるときがあります。
あの時、一番最初の時、君に恋をしなければ良かったかもしれないと。
そうすれば、今もきっと友達として、普通に会えたかもしれないのにと。
けれどもすぐに打ち消すのです。
あの時君に恋をしない選択肢などなかったのだと。
何度やり直しても僕は君に恋をしたのだと。
分かっていても、友達でいいから君に会いたい僕がいます。
ねぇ、もし良かったら返事を下さい。
これから先、たまにでいいから手紙を出させて下さい。
ねぇ、君のことを教えて下さい。
君がこの先結婚した時にも、子供が生まれた時にも、きっときっと、知らせて下さい。
その時僕がどこにいるのかは分からないけれど、きっときっと、僕は君におめでとうと言うから。
けれども写真は送らないで下さい。
電話もしないでおきましょう。
身勝手なことを言っているのは分かっています。
けれども僕は、今僕の持っている君の記憶だけを大事に抱いて生きていきたいのです。
色褪せて、やがて全部消え失せてしまうまで、それだけを。
もうすぐイタリアは朝になります。
仕事に行かなければなりません。
君の幸せを、祈っています。どうか、お元気で。
カフェラテとクリーム色の好きな舞へ。
エスプレッソとグラタンの好きな透より。
『24.ある人からの手紙、風な小説』
カフェラテの番外編でやってみました。
本編は舞の視点で彼女ばかりが彼のことを好きみたいだったので透視点で。
こういうの嫌な人多いよね…。でもまぁドンマイ☆
多分、舞は大学が一緒で同期で会社に入ったエリートと25くらいで結婚します。で、退社して、白金かどっかの大きい一軒屋で子育てをするんです。
透は、そのうち凄く有名になって30代後半でテレビで一緒した女優か誰かと結婚することでしょう。
けど子供が出来て仕事の都合で離婚して独り手で子供を育てます。
子育てが終わった頃、ふと舞の旦那を通じて仕事で再会することでしょう。
それ以来二人とも時たま会うようになって良き友達になるんです。
きっと舞は年をとっても美人で儚げなマダムです。
舞の旦那が40くらいで亡くなって未亡人になるのもいいですね。
その時はきっと舞の子供と透の子供を一緒に育てます。
そのうち一緒に暮らすようになって、結婚してとても遠回りなハッピーエンドでもいい気がします。
こんなこと書いて、また本編読み直すと泣けてきますね…。舞とか未成年だよ…。
あの日からまた一年が経ちましたね。君は元気ですか。
現在、僕はフランスを離れて、イタリアで建築の勉強をしています。
日本にいた頃の数倍も忙しくて、苦しくて、充実した毎日を過ごしています。
そんなことだから、本当は行きの飛行機の中ですぐにでも手紙を書こうと思っていたのに、こんなにも時間が経ってしまいました。
僕にとっては一瞬だったこの一年だけれども、君にとってはきっと長かったろうね。
僕のことを友達甲斐のない奴だ、なんて思ってるのかな。
君はもうすぐ就職ですね。
もう、就職先は決まりましたか?
あの頃話していた夢は、叶いそうですか?
あの頃、僕はよく君に『少女だった頃の君を見ていたかった』と、『高校生だった頃の君を見ていたかった』と言いましたね。
今も変わりません。
大学を卒業した君を、見てみたかった。
この間、イタリアでデザイナーズハウスの内装を手がけました。
屋根裏部屋のコンセプトはやっぱりカフェラテです。
君の飲んでいたあのカップの中を、いつも思い返しながら作っています。
僕にとって、君との日々は、カフェラテでした。
君との日々を思い返せば、目に浮かぶのはあの柔らかな色合いと、香ばしい香り、それから甘くてほんの少し苦い味。
君の笑った顔や怒った顔や、愛しくていつも見ていた寝顔は、思い出せません。
思い出したくないのかもしれないけれど。
けれど、君の、カフェラテの泡のような柔らかい声は、今でも夢に出てきます。
君は、いつだって僕を励ましてくれていたね。
君との一年間は、僕の宝物です。
あと二年間したら、日本に帰るつもりです。
日本中を巡って、仕事をしながら日本建築の勉強をするからです。
けれども、きっと僕達はもう二度と会うことはないでしょうね。
僕も、そして君もそれを望んでいるからです。
あの日、別れる朝。
君は笑いながら泣いてくれましたね。
本当はずっと愛しているのだと。
それは僕も同じです。
君のことを、ずっと愛し続けていたい。
けれども、壊れていく愛は見たくないのです。
きっと、会ってしまえば僕はまた君と恋に落ちて、だけれどもあの一年間とは全く違う日々を過ごすことになります。
僕は、きっと君も、あの一年間のキラキラを、壊したくないのです。
これから先、もしかしたら今既にそうなのかもしれないけれど、君は新しい恋人を作るでしょう。
僕も、きっと大切な女性を見つけます。
僕は全力でその人を愛したいと思います。
君も、是非そうして下さい。
幸せになって欲しいから。
今では少し考えるときがあります。
あの時、一番最初の時、君に恋をしなければ良かったかもしれないと。
そうすれば、今もきっと友達として、普通に会えたかもしれないのにと。
けれどもすぐに打ち消すのです。
あの時君に恋をしない選択肢などなかったのだと。
何度やり直しても僕は君に恋をしたのだと。
分かっていても、友達でいいから君に会いたい僕がいます。
ねぇ、もし良かったら返事を下さい。
これから先、たまにでいいから手紙を出させて下さい。
ねぇ、君のことを教えて下さい。
君がこの先結婚した時にも、子供が生まれた時にも、きっときっと、知らせて下さい。
その時僕がどこにいるのかは分からないけれど、きっときっと、僕は君におめでとうと言うから。
けれども写真は送らないで下さい。
電話もしないでおきましょう。
身勝手なことを言っているのは分かっています。
けれども僕は、今僕の持っている君の記憶だけを大事に抱いて生きていきたいのです。
色褪せて、やがて全部消え失せてしまうまで、それだけを。
もうすぐイタリアは朝になります。
仕事に行かなければなりません。
君の幸せを、祈っています。どうか、お元気で。
カフェラテとクリーム色の好きな舞へ。
エスプレッソとグラタンの好きな透より。
『24.ある人からの手紙、風な小説』
カフェラテの番外編でやってみました。
本編は舞の視点で彼女ばかりが彼のことを好きみたいだったので透視点で。
こういうの嫌な人多いよね…。でもまぁドンマイ☆
多分、舞は大学が一緒で同期で会社に入ったエリートと25くらいで結婚します。で、退社して、白金かどっかの大きい一軒屋で子育てをするんです。
透は、そのうち凄く有名になって30代後半でテレビで一緒した女優か誰かと結婚することでしょう。
けど子供が出来て仕事の都合で離婚して独り手で子供を育てます。
子育てが終わった頃、ふと舞の旦那を通じて仕事で再会することでしょう。
それ以来二人とも時たま会うようになって良き友達になるんです。
きっと舞は年をとっても美人で儚げなマダムです。
舞の旦那が40くらいで亡くなって未亡人になるのもいいですね。
その時はきっと舞の子供と透の子供を一緒に育てます。
そのうち一緒に暮らすようになって、結婚してとても遠回りなハッピーエンドでもいい気がします。
こんなこと書いて、また本編読み直すと泣けてきますね…。舞とか未成年だよ…。